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風が強く吹いている、10月より日本テレビ・BS日テレほかにて放送決定→読売テレビでも放送決定→静岡でも放送&放送日時決定→北海道でも放送決定。

風が強く吹いている
http://kazetsuyo-anime.com/

日本テレビ:10月2日より毎週(火)深夜25:29~
読売テレビ:10月8日より毎週(月)深夜26:59~
札幌テレビ:10月5日より毎週(金)深夜26:31~
静岡第一テレビ:10月6日より毎週(土)深夜26:25~
BS日テレ:10月9日より毎週(火)深夜24:00~

2018年10月期新作アニメ放送局一覧(更新中)。

・15分未満のショートアニメについては不記載。
・初回放送時間変更等については放送日時が最初に発表されたときに発表されていなければ原則として不記載。
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ツルネ ―風舞高校弓道部―
http://tsurune.com/

NHK総合:10月14日より毎週(日)深夜24:10~(近畿は24:50~)

ラディアン
http://www.nhk.or.jp/anime/radiant/

Eテレ:10月6日より毎週(土)17:35~

逆転裁判 ~その「真実」、異議あり!~ Season 2
http://www.ytv.co.jp/animegyakuten/

読売テレビ・日本テレビ系:10月6日より毎週(土)17:30~

FAIRY TAILファイナルシリーズ
http://fairytail-tv.com/
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/fairytail/

テレビ東京系6局:10月7日より毎週(日)7:00~

爆釣バーハンター
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/bbh/
http://www.toei-anim.co.jp/tv/bbh/

テレビ東京系6局:10月2日より毎週(火)17:55~

異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~
https://r.gnavi.co.jp/nobu/

バンダイチャンネル他:4月より先行配信
BS11:10月2日より毎週(火)深夜25:00~
J:COMテレビ:10月3日より毎週(水)22:30~

走り続けてよかったって。
http://hashiyoka.com/

BS11:10月8日より毎週(月)深夜26:40~
Amazon Prime Video:10月8日より毎週(月)深夜26:30より配信

アニマエール!
http://animayell.com/

MX:10月7日より毎週(日)深夜24:00~
BS11:同上
AT-X:10月7日より毎週(日)23:30~

からくりサーカス
http://www.karakuri-anime.com/

MX:10月11日より毎週(木)22:30~
北海道テレビ:10月15日より毎週(月)深夜25:55~
BS11:10月11日より毎週(木)深夜24:00~
Amazon Prime Video:10月10日(水)深夜24:00頃より配信

閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-(2期)
http://senran2.tv/

MX:10月12日より毎週(金)深夜26:10~
BS11:10月15日より毎週(月)深夜25:30~
AT-X:10月12日より毎週(金)深夜24:00、(日)深夜27:00、(月)16:00、(木)8:00~

ひもてはうす
http://himotehouse.com/

MX:10月7日より毎週(日)深夜25:50~
BS11:10月7日より毎週(日)深夜24:45~
J:COM:10月8日より毎週(月)22:45~

狐狸之声
http://kitsune-no-koe.com/

MX:10月8日より毎週(月)深夜25:10~
BS12:10月10日より毎週(水)深夜26:00~
AT-X:10月5日より毎週(金)22:30、(月)14:30、(木)6:30~

学園BASARA
http://www.tbs.co.jp/anime/gakuen_basara/

TBS:10月4日より毎週(木)深夜25:28~
あいテレビ:10月18日より毎週(木)深夜25:36~
BS-TBS:10月6日より毎週(土)深夜26:00~

BAKUMATSU ~恋愛幕末カレシ 外伝~
http://www.tbs.co.jp/anime/BAKUMATSU/

TBS:10月4日より毎週(木)深夜25:58~
BS-TBS:10月6日より毎週(土)深夜26:30~

ゴブリンスレイヤー
http://www.goblinslayer.jp/
http://ga.sbcr.jp/sp/goblin_slayer/

MX:10月6日より毎週(土)深夜25:30~
サンテレビ:同上
BS11:同上
AT-X:10月6日より毎週(土)深夜24:30、(日)21:30、(火)16:30、(金)8:30~

ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士
http://ulysses-anime.jp/

MX:10月7日より毎週(日)22:00~
サンテレビ:10月7日より毎週(日)23:30~
BSフジ:10月8日より毎週(月)深夜24:00~

CONCEPTION
http://conception-anime.com/

サンテレビ:10月9日より毎週(火)深夜25:30~
MX:10月9日より毎週(火)深夜25:40~
BS11:10月9日より毎週(火)深夜25:30~

ソラとウミのアイダ
http://soraumi-anime.com/
https://soratouminoaida.com/

MX:10月3日より毎週(水)深夜24:00~
サンテレビ:同上
中国放送:10月7日より毎週(日)深夜25:20~
BSフジ:10月4日より毎週(木)深夜24:00~
AT-X:10月4日より毎週(木)21:30~

ゾンビランドサガ
http://zombielandsaga.com/

MX:10月4日より毎週(木)深夜24:00~
サンテレビ:同上
サガテレビ:10月5日より毎週(金)深夜25:25~
TVQ:10月5日より毎週(金)深夜26:58~
BS11:10月4日より毎週(木)深夜24:30~
AT-X:10月4日より毎週(木)23:30~
AbemaTV:10月4日より毎週(木)23:30より配信

宇宙戦艦ティラミスⅡ(2期)
http://tiramisu-anime.com/

MX:10月1日より毎週(月)深夜25:00~
サンテレビ:10月1日より毎週(月)深夜26:00~
岐阜放送:2019年1月4日(金)19:20~
BS11:10月1日より毎週(月)深夜26:30~
AT-X:10月3日より毎週(水)23:30、(金)15:30、(火)7:30~
スターキャット:10月8日より毎週(月)22:30、(土)深夜26:30~
Jテレ:10月9日より毎週(火)22:45~

叛逆性ミリオンアーサー
http://hangyakusei-anime.com/

MX:10月25日より毎週(木)22:00~
サンテレビ:10月25日より毎週(木)深夜26:00~
テレビ愛知:10月25日より毎週(木)深夜26:35~
BS11:10月25日より毎週(木)23:00~
AT-X:10月25日より毎週(木)23:00、(土)15:00、(水)7:00~

となりの吸血鬼さん
http://kyuketsukisan-anime.com/

MX:10月6日より毎週(土)22:00~
サンテレビ:同上
テレビ愛知:10月8日より毎週(月)深夜27:05~
BS11:10月7日より毎週(日)23:30~
AT-X:10月5日より毎週(金)21:00、(日)22:00、(月)13:00、(水)深夜29:00~

東京喰種:re2期
http://www.marv.jp/special/tokyoghoul/

MX:10月9日より毎週(火)23:00~
サンテレビ:10月9日より毎週(火)深夜24:00~
テレビ愛知:10月9日より毎週(火)深夜26:35~
TVQ:10月9日より毎週(火)深夜27:05~
BS11:10月9日より毎週(火)深夜26:30~

火ノ丸相撲
http://hinomaru-zumou.com/

MX:10月5日より毎週(金)22:00~
とちぎテレビ:10月10日より毎週(水)23:00~
サンテレビ:10月5日より毎週(金)23:30~
テレビ愛知:10月6日より毎週(土)深夜26:50~
TVQ:10月5日より毎週(金)深夜25:58~
BS11:10月5日より毎週(金)23:30~
AbemaTV:10月5日より毎週(金)22:00より配信

メルクストーリア
http://www.mercstoria.jp/

MX:10月11日より毎週(木)23:30~
KBS:10月11日より毎週(木)深夜25:00~
BS11:10月11日より毎週(木)23:30~
AT-X:10月11日より毎週(木)22:30、(土)14:30、(日)6:00、(水)6:30~

とある魔術の禁書目録Ⅲ(3期)
http://toaru-project.com/index_3/

MX:10月5日(金)深夜24:30~
MBS:10月6日(土)深夜27:38~
BS11:10月5日(金)深夜24:30~
AT-X:10月5日(金)22:00~ほか

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
http://jojo-animation.com/

MX:10月5日(金)深夜25:05~
MBS:10月5日(金)深夜26:55~
BS11:10月5日(金)深夜25:30~
AbemaTV:10月7日(日)深夜24:00より配信

DOUBLE DECKER! ダグ&キリル
http://dabudeka.com/

MX:9月30日より毎週(日)22:30~
MBS:10月2日より毎週(火)深夜26:30~
BS11:10月2日より毎週(火)深夜24:00~

SSSS.GRIDMAN
http://gridman.net/

MX:10月6日(土)深夜25:00~
MBS:10月6日(土)深夜26:08~
BS11:10月6日(土)深夜25:00~
WOWOW:10月6日(土)深夜24:00~

REREASE THE SPYCE
http://releasethespyce.jp/

MBS:10月6日(土)深夜26:38~
MX:10月7日(日)23:30~
BS11:10月7日(日)深夜25:00~

蒼天の拳 REGENESIS2期(2クール目)
http://www.souten-regenesis.com/

MX:10月8日より毎週(月)深夜24:30~
サンテレビ:同上
KBS:同上
BSフジ:同上

ガイコツ書店員本田さん
http://gaikotsu-honda-anime.com/

MX:10月7日より毎週(日)深夜25:35~
サンテレビ:10月7日より毎週(日)深夜25:30~
KBS:10月7日より毎週(日)深夜26:10~
BS11:10月7日より毎週(日)深夜24:30~
J:COMテレビ:10月8日より毎週(月)22:30~

転生したらスライムだった件
http://www.ten-sura.com/

MX:10月1日より毎週(月)深夜24:00~
tvk:10月1日より毎週(月)深夜25:00~
MBS:10月2日より毎週(火)深夜27:30~
BS11:10月1日より毎週(月)深夜24:00~

抱かれたい男1位に脅されています
http://dakaretai-1st.com/

MX:10月5日より毎週(金)深夜24:00~
とちぎテレビ:同上
群馬テレビ:同上
サンテレビ:10月6日より毎週(土)深夜25:00~
KBS:同上
BS11:10月5日より毎週(金)深夜24:00~

ゴールデンカムイ2期
http://www.kamuy-anime.com/

MX:10月8日より毎週(月)23:00~
読売テレビ:10月8日より毎週(月)深夜25:59~
札幌テレビ:10月8日より毎週(月)深夜25:44~
BS11:10月8日より毎週(月)深夜25:00~
時代劇専門チャンネル:10月12日より毎週(金)深夜26:00~
FOD:10月8日より毎週(月)23:00より配信

色づく世界の明日から
http://iroduku.jp/

MBS:10月5日より毎週(金)深夜26:25~
TBS:10月5日より毎週(金)深夜25:55~
TUT:10月11日より毎週(木)深夜25:48~
青森テレビ:10月15日より毎週(月)深夜25:28~
BS-TBS:10月6日より毎週(土)深夜25:30~
AT-X:10月6日より毎週(土)21:00、(日)23:00、(火)13:00、(木)深夜29:00~

風が強く吹いている
http://kazetsuyo-anime.com/

日本テレビ:10月2日より毎週(火)深夜25:29~
読売テレビ:10月8日より毎週(月)深夜26:59~
札幌テレビ:10月5日より毎週(金)深夜26:31~
静岡第一テレビ:10月6日より毎週(土)深夜26:25~
BS日テレ:10月9日より毎週(火)深夜24:00~

寄宿学校のジュリエット
http://juliet-anime.com/

MBS:10月5日より毎週(金)深夜25:55~
TBS:10月5日より毎週(金)深夜25:25~
BS-TBS:10月6日より毎週(土)深夜25:00~

ソードアート・オンライン アリシゼーション(3期)
http://www.swordart-online.net/alicization/

MX:10月6日より毎週(土)深夜24:00~
とちぎテレビ:同上
群馬テレビ:同上
MBS:10月6日より毎週(土)深夜27:08~
テレビ愛知:10月8日より毎週(月)深夜26:05~
BS11:10月6日より毎週(土)深夜24:00~

ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。
http://beelmama.com/

ABC:10月10日より毎週(水)深夜26:50~
MX:10月13日より毎週(土)深夜24:30~
群馬テレビ:同上
とちぎテレビ:同上
テレビ愛知:10月13日より毎週(土)深夜25:50~
BS11:10月13日より毎週(土)深夜24:30~

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
http://ao-buta.com/

MX:10月6日より毎週(土)23:30~
群馬テレビ:同上
とちぎテレビ:同上
ABC:10月3日より毎週(水)深夜26:15~
メーテレ:10月6日より毎週(土)深夜26:44~
BS11:10月6日より毎週(土)23:30~

俺が好きなのは妹だけど妹じゃない
http://imo-imo.jp/
http://www.fujimishobo.co.jp/sp/201608imouto/

MX:10月10日より毎週(水)深夜25:35~
サンテレビ:10月10日より毎週(水)深夜26:00~
KBS:10月10日より毎週(水)深夜25:35~
テレビ愛知:10月11日より毎週(木)深夜26:05~
TVQ:10月11日より毎週(木)深夜27:00~
BS11:10月12日から毎週(金)深夜27:00~
AT-X:10月10日より毎週(水)22:00、(金)14:00、(日)7:00、(火)6:00~

うちのメイドがウザすぎる!
http://uzamaid.com/

MX:10月5日より毎週(金)深夜25:40~
サンテレビ:10月8日より毎週(月)深夜24:00~
KBS:10月5日より毎週(金)深夜25:40~
テレビ愛知:10月9日より毎週(火)深夜25:35~
TVQ:10月7日より毎週(日)深夜26:35~
BS11:10月6日より毎週(土)深夜27:00~
AT-X:10月5日より毎週(金)23:00、(日)深夜25:30、(月)15:00、(木)7:00~

やがて君になる
http://yagakimi.com/

MX:10月5日より毎週(金)22:30~
サンテレビ:10月5日より毎週(金)深夜24:30~
KBS:同上
テレビ愛知:10月5日より毎週(金)深夜27:05~
TVQ:10月6日より毎週(土)深夜26:30~
BS11:10月5日より毎週(金)深夜25:00~
AT-X:10月5日より毎週(金)21:30、(日)深夜26:00、(月)13:30、(水)深夜29:30~

RErideD
http://rerided.com/

MX:10月3日より毎週(水)深夜25:05~
サンテレビ:10月3日より毎週(水)深夜25:30~
KBS:10月3日より毎週(水)深夜25:05~
テレビ愛知:10月3日より毎週(水)深夜26:35~
TVQ:同上
BS11:10月5日より毎週(金)23:00~

イングレス
http://ingress-anime.com/

フジテレビ:10月17日より毎週(水)深夜24:55~
関西テレビ:10月23日より毎週(火)深夜25:55~
東海テレビ:10月20日より毎週(土)深夜25:55~
テレビ西日本:10月17日より毎週(水)深夜25:55~
北海道文化放送:10月17日より毎週(水)深夜24:55~
BSフジ:10月24日より毎週(水)深夜24:00~

グラゼニシーズン2(2期)
https://www.bs-sptv.com/gurazeni/

BSスカパー:10月5日(金)22:30より

あかねさす少女
http://akanesasushojo.com/

MX:10月1日より毎週(月)22:30~
読売テレビ:10月1日より毎週(月)深夜26:29~
アニマックス:10月1日より毎週(月)19:30~
ANIMAX on PlayStation:10月1日より毎週(月)19:30より配信

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち
http://yamato2202.net/
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/yamato2202/

テレビ東京:10月5日より毎週(金)深夜25:23~
テレビ大阪:10月5日より毎週(金)深夜26:10~
テレビ愛知:10月5日より毎週(金)深夜26:05~

雑記(論文批判その2の1)。

前回(論文批判その1)に続き、

渡辺真由子著「子どもポルノをめぐる国際動向と人権」(以下、「渡辺論文」というときはこの論文を指します)

に関する批判を書いていこうと思います。今回は日本では「児童の売買、児童買春及び児童ポルノに関する児童の権利に関する条約の選択議定書」と呼ばれている条約(以下、「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」)の2条(c)に関する部分についての批判を書こうと思いますが、これに関して渡辺論文と同様の問題を有する

髙良幸哉著「児童ポルノ性に関する考察」(以下、「髙良論文」というときはこの論文を指します)

という論文を見かけましたので、今回は「渡辺論文」及び「髙良論文」の「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)に関する部分について批判を書いていきたいと思います。

本当なら「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)の解釈はどのように行うものであり、それにしたがって解釈すればこうなるだろうということまで書ければ良いのですが、それは英語・フランス語・スペイン語・ロシア語・中国語・アラビア語及び国際法に関する相当な知識及び調査能力が無ければ不可能であり、これらの各言語及び国際法の専門家を集めて複数人で行うならともかく、1人で行うのは少なくとも私には無理であり、したがって大した批判は書けないのですが、

それでもこれらの各言語に関する文法や単語について多少の知識があれば「渡辺論文」及び「髙良論文」の「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)に関する部分がなぜ根本的にダメなのかということくらいは書けますので、今回はとりあえず論文批判その2の1としてその辺りまでは書こうと思います。

(1)「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」について。

具体的な批判を書く前に、まず、「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」に関する基礎知識について書いておこうと思います。

条約の内容について書くには、まず条約の条文を確認することから始まるわけで(←早い話、これが「渡辺論文」及び「髙良論文」の「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)に関する部分が根本的にダメな理由です)、

「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」については、とりあえず条約データ検索(外務省HP)で検索してみると、日本語と英語で書かれているhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/B-H1617-014.pdfが出てきます。

児童ポルノに関する国際法について調べている人はここで2条(c)から見てしまうことが多いわけですが、条約の条文の確認という意味で最初にチェックすべきことが書かれているのは17条1項の

「アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語及びスペイン語をひとしく正文とするこの議定書は、国際連合に寄託する。」(日本語)

「The present Protocol, of which the Arabic, Chinese, English, French, Russian and Spanish texts are equally authentic, shall be deposited in the archives of the United Nations.」(英語)

という部分です。英語の方の「authentic」というのはネット上で利用できる英英辞典、例えばhttps://en.oxforddictionaries.com/definition/authenticによると「Based on facts; accurate or reliable.」(事実に基づいている、正確なまたは信頼できる)などといった意味であり、「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」についてはアラビア語・中国語・英語・フランス語・ロシア語・スペイン語の文は正確なもの・信頼できるものと定められているということがわかります。

日本語の方の「正文」というのは、条約等で用いられる「authentic text」という英語の訳として用いられる語です。

(例として日本では「条約法に関するウィーン条約」などと呼ばれている条約(以下、「ウィーン条約法条約」。各正文36条までの外務省訳等)の33条2項3項4項があります)。

「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」についてはアラビア語・中国語・英語・フランス語・ロシア語・スペイン語が正文と定められていますので、アラビア語正文・中国語正文・英語正文・フランス語正文・ロシア語正文・スペイン語正文を探すことになるわけですが、

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/B-H1617-014.pdfの英語の方を見ると、この条約の名称は「Optional Protocol to the Convention on the Rights of the Child on the sale of children, child prostitution and child pornography」となっていて、おそらくこれが英語正文のタイトルであろうということが推測され、

また、外務省HPにある「児童の売買、児童買春及び児童ポルノに関する児童の権利に関する条約の選択議定書の説明書」には、「この議定書の案文は、平成十二年(二千年)の第六回作業部会において採択され、同年五月二十五日に第五十四回国際連合総会において採択された。」とありますので、

(以下で出てくる「国連公式文書システム」での文書の検索方法については国連広報センターHPで詳しく説明されていますので、読んでおくと良いと思います。)

国連公式文書システムでSymbolのところに「A/54」、Full-text searchのところに「child pornography」とでも入力して検索すると、「A/54/PV.97」というSymbolが付された文書が見つかりますが、これを読むと「Draft resolution A/54/L.84 was adopted(resolution 54/263).」という部分が「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」に関するものであることがわかりますので、

国連公式文書システムでSymbolのところに「A/54/L.84」と入力して検索すると、「A/54/L.84」というSymbolが付された文書が出てきますが、その検索結果のところの「Details」のところをクリックすると英語版の他、アラビア語版、中国語版、フランス語版、ロシア語版、スペイン語版を見ることができ、それらの文書で決議草案(添付されている「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」草案を含む)を確認することができ、

また、国連公式文書システムでSymbolのところに「A/RES/54/263」と入力して検索すると、「A/RES/54/263」というSymbolが付された文書が出てきますが、その検索結果のところの「Details」のところをクリックすると英語版の他、アラビア語版、中国語版、フランス語版、ロシア語版、スペイン語版などを見ることができ、それらの文書で決議内容(添付されている「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」を含む)を確認することができます。

国連総会で採択された「A/54/L.84」に添付されている「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」草案及び決議内容である「A/RES/54/263」に添付されている「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」が(その後改正されていない限り)各言語における正文のはずですが、中国語に関してはなぜか「A/54/L.84」と「A/RES/54/263」で2条(c)の文言が異なるため、いずれが中国語正文なのか不明なのですが、

日本では「国連憲章」と呼ばれている条約(73条eから110条3項までの外務省訳等)の102条1項により、条約は国連の事務局(英:secretariat)に登録され事務局により公表されなければならないことになっていますので、

そこから検索してみるとhttps://treaties.un.org/Pages/ViewDetails.aspx?src=TREATY&mtdsg_no=IV-11-c&chapter=4&clang=_enというページがあり、そのページにはhttps://treaties.un.org/doc/Publication/UNTS/Volume%202171/v2171.pdfが置かれていますが、それには中国語に関しては「A/54/L.84」に添付されている「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」草案の文言と同一の文言が記載されていますし、

また、上記ページに置かれているhttps://treaties.un.org/doc/Treaties/2000/05/20000525%2003-16%20AM/Ch_IV_11_cp.pdfにも、中国語に関しては「A/54/L.84」に添付されている「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」草案の文言と同一の文言が記載されていますので、

おそらく「A/54/L.84」に添付されている「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」草案の文言の方が中国語正文だと思います。

それで、それぞれの正文における2条(c)だけ抜き出すと以下のとおりです。

「Child pornography means any representation, by whatever means, of a child engaged in real or simulated explicit sexual activities or any representation of the sexual parts of a child for primarily sexual purposes.」(英語正文)

「On entend par pornographie mettant en scène des enfants toute représentation, par quelque moyen que ce soit, d'un enfant s'adonnant à des activités sexuelles explicites, réelles ou simulées, ou toute représentation des organes sexuels d'un enfant, à des fins principalement sexuelles.」(フランス語正文)

「Por pornografía infantil se entiende toda representación, por cualquier medio, de un niño dedicado a actividades sexuales explícitas, reales o simuladas, o toda representación de las partes genitales de un niño con fines primordialmente sexuales.」(スペイン語正文)

「детская порнография означает любое изображение какими бы то ни было средствами ребенка, совершающего реальные или смоделированные откровенно сексуальные действия, или любое изображение половых органов ребенка главным образом в сексуальных целях.」(ロシア語正文)

「儿童色情制品系指以任何方式表现儿童正在进行真实或模拟的直露的性活动或主要为取得性满足而以任何方式表现儿童身体的一部分的制品。」(中国語正文)

「يُقصد باستغلال الأطفال في المواد الإباحية تصوير أي طفل، بأي وسيلة كانت، يمارس ممارسة حقيقية أو بالمحاكاة أنشطة جنسية صريحة أو أي تصوير للأعضاء الجنسية للطفل لإشباع الرغبة الجنسية أساسا.」(アラビア語正文)


(2)「渡辺論文」及び「髙良論文」の「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)に関する部分の問題点。

「渡辺論文」及び「髙良論文」の「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)に関する部分は、上記6種すべての正文について言及がないという時点で根本的にダメなのですが、これら6種すべての正文について言及がないことが具体的にどのように問題なのかについて以下で書いていきたいと思います。

なお、「髙良論文」についてはこれら6種の正文に関する記述はまったく存在せず、

「渡辺論文」については11頁の脚注53に日本語で書かれている条文については外務省訳(ただし「児童」を「子ども」に改変したもの)であることが一応記載され同頁の脚注54には英語で書かれている条文が存在するのだろうとうかがわせる記述が一応存在する(フランス語正文・スペイン語正文・ロシア語正文・中国語正文・アラビア語正文に関する記載はまったく存在しない)といった多少の差異はありますが、

6種すべての正文について記述がないならば本質的には同じですし、6種すべての正文について記述がないとしても、せめていずれかの正文における2条(c)の全文が記述されていれば少しはマシなのですが、それすらありませんので実質的な差は無いに等しいです。

(3)6種すべての正文について言及がないことの具体的な問題。

国家間の文書の形式による合意である条約の解釈はどのように行うものなのかということについては、ウィーン条約法条約(各正文36条までの外務省訳のうち31条から33条までの部分だけでも読んでだいたいの内容を把握しておいてください)の31条から33条までが国家間の文書の形式による合意である条約の解釈に関するルールを規定していて、

この31条から33条までは国際慣習法を反映したものまたは国際慣習法としての地位を得ているということが国際司法裁判所などの判例であり、「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」の批准・加入・承継国の中にウィーン条約法条約を批准もしくは加入または承継していない国があったとしても結局ウィーン条約法条約31条から33条までに記載されているルールに従って解釈されることになります。

(ウィーン条約法条約31条から33条までについて国際慣習法を反映したものまたは国際慣習法としての地位を得ているなどとした国際司法裁判所等の判例をいくつか挙げると、

国際司法裁判所1994年2月3日判決(フランス語正文英語版。31条1項。41段落)
国際司法裁判所1999年12月13日判決(英語正文フランス語版。31条1項2項及び3項(a)(b)。18段落&48段落)
国際司法裁判所2003年11月6日判決(英語正文フランス語版。31条3項(c)。41段落)
国際司法裁判所2002年12月17日判決(英語正文フランス語版。31条1項及び32条。37段落)
国際司法裁判所2001年6月27日判決(英語正文フランス語版。33条4項。101段落)
WTO上級委員会1996年4月29日報告(31条1項。17ページ)
WTO上級委員会1996年10月4日報告(31条1項及び32条)
WTO上級委員会2004年1月19日報告(33条3項(慣習的な規則として)。59段落)
WTO上級委員会2005年9月12日報告(31条1項2項3項(慣習的な規則として)。192段落)
WTO上級委員会2012年4月4日報告(31条3項(a)。258段落)
国際海洋法裁判所2011年2月1日勧告的意見(英語フランス語。31条~33条。57段落)
ヨーロッパ人権裁判所1975年2月21日判決(31条~33条(国際法の原則として)。29段落)
ヨーロッパ人権裁判所2007年12月10日判決(33条4項。59段落)
ヨーロッパ人権裁判所2015年10月15日判決(33条3項4項。149~150段落)
米州人権裁判所1983年9月8日勧告的意見(スペイン語正文英語版。31条1項及び32条(国際法の原則として)。48~49段落)

などがあります。ウィーン条約法条約31条1項の「ordinary meaning」(他の正文省略。外務省訳では「通常の意味」)に関して、いつの時点での通常の意味なのかなど様々な問題があるわけですが、

国際司法裁判所1971年6月21日勧告的意見(英語正文フランス語版。53段落)
国際司法裁判所2009年7月13日判決(英語正文フランス語版。63~66段落)
WTO上級委員会1998年10月12日報告(129~130段落)

などに照らせば、原則として条約締結当時の意味であり、条約締結時の当事国の意図が用いられている用語に発展可能な意味または意図を与えることであった場合にはその後の発展を考慮した現在の意味ということになります。

米州人権裁判所2017年11月24日勧告的意見(スペイン語英語。188段落及び193段落)

も条約の解釈に際して条約採択後の状況を考慮する理由の一つとして、条約を起草し採択した者の意図に言及したことがあります。これとは別に、

ヨーロッパ人権裁判所1978年4月25日判決(31段落)
ヨーロッパ人権裁判所1979年6月13日判決(41段落以下)
ヨーロッパ人権裁判所1981年10月22日判決(60段落)
ヨーロッパ人権裁判所2008年11月12日判決(85~86段落)

などのようにヨーロッパ人権裁判所もいわゆるヨーロッパ人権条約(以下、「ヨーロッパ人権条約」。英語正文フランス語正文)を解釈する際にその後の発展を考慮することが多いですが、ウィーン条約法条約31条から33条までに反映されている条約解釈のルールとの関係はよくわかりません。

ヨーロッパ人権裁判所1986年12月18日判決(51~53段落)を見る限り、ヨーロッパ人権裁判所も条約起草時の意図を無視しているわけではなさそうですので、ヨーロッパ人権裁判所1981年10月22日判決に関してはヨーロッパ人権条約8条2項の「necessary in a democratic society」「qui, dans une société démocratique, est nécessaire」(民主的社会において必要な)という要件については条約起草時にその制限が民主的社会において必要と考えられていたかどうかではなく条約の適用が問題となる時点での民主的社会において必要かどうかで判断するというのが条約起草時の意図であるということを前提にしているのかなと思いますが、はっきりしたことはわかりません。なお、

ヨーロッパ人権裁判所2003年3月12日判決(191~198段落)
ヨーロッパ人権裁判所2005年5月12日判決(163~164段落)
ヨーロッパ人権裁判所2010年3月2日判決(116~120段落)
ヨーロッパ人権裁判所2010年7月6日判決(131~132段落)

などのようにウィーン条約法条約31条3項(b)との関係で後の発展を考慮しているものやウィーン条約法条約31条3項(c)との関係で後の条約を考慮していると思われるものもあります。米州人権裁判所についても、

米州人権裁判所1999年11月19日判決(スペイン語正文英語版。188段落。192~196段落)
米州人権裁判所2002年8月28日勧告的意見(スペイン語正文英語版。上記判決に関連して23~24段落。38~42段落など)

などのように条約解釈に際してその後の条約などを考慮している例があり(上記2例は米州人権条約を解釈する際に児童の権利に関する条約などを考慮したもの)、少なくとも米州人権裁判所1999年11月19日判決についてはウィーン条約法条約31条3項との関係で考慮しているように見えます。ただし、

国際司法裁判所2014年3月31日判決(英語正文フランス語版。83段落)は条約の全締約国によるものでなければウィーン条約法条約31条3項(a)の「subsequent agreement」または同項(b)の「subsequent practice establishing an agreement of the parties regarding the interpretation of the treaty」として考えられることはできないとし、また、

WTOパネル2006年9月29日報告(7.68以下)はウィーン条約法条約31条3項(c)により考慮されるものは解釈されている条約の全当事国間の関係で適用可能なものでなければならないとし、また、

WTO上級委員会2015年7月20日報告(5.95及び5.106)は解釈される条約の全当事国ではなく一部の当事国のみが批准している他の条約をウィーン条約法条約31条3項(c)により考慮することに否定的なように見えます。

次に、通常の意味の特定に関し、WTO上級委員会2005年4月7日報告(164段落)は通常の意味の特定のために用語の辞書的定義から始めてもよいとし、ヨーロッパ人権裁判所もヨーロッパ人権裁判所1978年11月28日判決(40段落)で辞書を用いたことがあり、また、

国際司法裁判所1999年12月13日判決(英語正文フランス語版。24~25段落)は同種の条約や他の文書を参照し、WTO上級委員会1998年10月12日報告(130段落)もさまざまな条約や決議を参照しており、また、

WTOパネル2012年7月16日報告(7.86~7.89)は「industry sources like company brochures, annual reports, or company websites」(会社のパンフレット、年次報告書、会社のウェブサイトのような業界のソース)を参照すべきでないという理由もないとしています。)

そのルールに従って「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)を解釈するとこうなるだろうということは先述のとおり私の能力ではとても書けないわけですが、それぞれの正文における2条(c)を見てみると、

例えば、外務省訳では「性的な部位」となっている部分は、各正文では「sexual parts」「organes sexuels」「partes genitales」「половых органов」「للأعضاء الجنسية」「身体的一部分」という文言が用いられているわけですが、

国際司法裁判所2009年7月13日判決66段落の「generic terms」は総称という意味なのか一般的な用語という意味なのかよくわからないのですが、「sexual parts」「organes sexuels」「partes genitales」「половых органов」「身体的一部分」「للأعضاء الجنسية」はその概念のうちに含まれる複数の事柄(陰茎とか膣とか)のすべてを示す総称だと思いますし、一般的な用語でもあると思いますので、いずれにしても「sexual parts」「organes sexuels」「partes genitales」「половых органов」「身体的一部分」「للأعضاء الجنسية」は同段落がいうところの「generic terms」に該当すると思いますので、その通常の意味はその後の発展を考慮した現在の通常の意味ということになると思いますし、また、具体的に何が含まれるかということも含めて検討する必要もあるわけですが、とりあえず、

①中国語正文で用いられている「身体的一部分」という文言は、生殖器以外の部位が含まれ得る文言で、

②英語正文で用いられている「sexual parts」という文言も、児童ポルノに関するものではありませんが英語で書かれている様々なHP(例えばhttps://studenthealth.ucsf.edu/sexual_assaulthttps://gdhr.wa.gov.au/-/my-body-inside-and-outなど)においては、「penis」(陰茎)、「vulva」(外陰部)などを含む「genitalia」(生殖器。特に外部生殖器)だけでなく「breast」(胸部)、「buttocks」(臀部)も含むものとして用いていることから、「genitalia」以外の一部の部位についても含まれ得る文言のようで、

③アラビア語正文で用いられている「للأعضاء الجنسية」という文言も、所有所属を示す前置詞「لِ」&定冠詞&男性名詞複数属格「للأعضاء」はhttps://www.almaany.com/en/dict/ar-en/%D8%B9%D9%8F%D8%B6%D9%92%D9%88/には「(bodily) part ; appendage ; extremity ; limb ; member ; organ」とあり「(身体の)一部の」「(身体の)器官の」といった意味のようで、定冠詞&形容詞女性単数属格形「الجنسية」(人間以外の複数名詞は文法上は女性単数扱いのため修飾する形容詞は女性単数形)はhttps://www.almaany.com/en/dict/ar-en/%D8%AC%D9%86%D8%B3%D9%8A/には「sex - of or relating to sex」「erotic ; generic ; sex ; sexual ; sexy」とあり「性に関する」「性的な」といった意味のようですので、少なくとも生殖器は含まれそうで、それ以外の部位も含まれるかもしれない文言で、

④ロシア語正文の複数生格「половых органов」という文言は、複数主格「половые органы」にしてネット上で利用できる露和辞典であるhttps://yakuru.net/で検索すると「生殖器」といった意味のようですので、少なくとも生殖器は含まれる文言のようですが、

⑤フランス語正文で用いられている「organes sexuels」という文言は、例えばhttps://www.zanzu.be/fr/organes-sexuels-internes-de-la-femmeは、「vagin」(膣)、「col de l’utérus」(子宮頚部)、「utérus」(子宮)、「trompes de Fallope」(卵管)、「ovaires」(卵巣)を女性の体内にある「organes sexuels」(organes sexuels internes)とし、「muscles du plancher pelvien (périnée)」(骨盤底筋(会陰))については「organes sexuels」ではないとし、

https://www.zanzu.be/fr/organes-sexuels-visibles-de-la-femmeは、「grandes lèvres」(大陰唇)、「petites lèvres」(小陰唇)、「ouverture du vagin」(膣口)、「clitoris」(陰核)を女性の目に見える(外部の)「organes sexuels」とし、「méat urinaire」(尿道口)、「anus」(肛門)は「organes sexuels」の一部を構成せず、「seins」(乳房、胸)については「organes sexuels」ではないとし、

https://www.zanzu.be/fr/organes-sexuels-internes-de-l%E2%80%99hommeは、「testicules」(精巣)、「épididymes」(精巣上体)、「canaux déférents」(精管)、「prostate」(前立腺)、「vésicules séminales」(精嚢)を男性の体内にある「organes sexuels」(organes sexuels internes)とし、「muscles du plancher pelvien (périnée)」(骨盤底筋(会陰))については「organes sexuels」ではないとし、

https://www.zanzu.be/fr/organes-sexuels-visibles-de-l%E2%80%99hommeは、「pénis」(陰茎)、「gland」(亀頭)、「scrotum」(陰嚢)を男性の目に見える(外部の)「organes sexuels」としていて、これらを見る限り、生殖器は含まれるようですが肛門・乳房・胸などは含まれなさそうで、

⑥スペイン語正文で用いられている「partes genitales」という語は、名詞「partes」は部位などといった意味で(婉曲表現として生殖器という意味もあります)、形容詞複数形「genitales」(単数形は「genital」)はhttp://dle.rae.es/?w=diccionarioで検索すると「Que sirve para la generación」(生殖に役立つ)という意味ですので、「partes genitales」は生殖に役立つ部位という意味になりますし、

例えばhttps://www.ctera.org.ar/index.php/derechos-humanos-y-genero/derechos-sociales/item/download/65_491e18b3278ede23a99fdeeed9297610の「Genitales」に関する説明の部分は、女性の「parte externa」(外部の部位)について「vulva」(外陰部)、女性の「parte interna」(内部の部位)について「vagina」(膣)、「útero」(子宮)、「trompas」(卵管)、男性の「parte externa」(外部の部位)について「pene」(陰茎)、「escroto」(陰嚢)を挙げていますので、「partes genitales」には胸部や臀部など生殖には関係のない部位は含まれないように見えます。

(もちろん、これらの文言の通常の意味の探求にあたっては英和辞典・仏和辞典などやその他の資料をいくつか見たという程度では全然足りず、様々な英英辞典・仏仏辞典などやその他の資料等で意味を探求しなければならないわけですが、それについてはおいておいて、)

ウィーン条約法条約31条1項の「context」(他の正文省略。外務省訳では「文脈」)に関しては、「sexual parts」「organes sexuels」「partes genitales」「половых органов」「身体的一部分」「للأعضاء الجنسية」の解釈に影響を与えそうなものは見あたらず、

ウィーン条約法条約31条3項により文脈とともに考慮されるものについては、https://treaties.un.org/Pages/ViewDetails.aspx?src=TREATY&mtdsg_no=IV-11-c&chapter=4&clang=_enによればアメリカも「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」を批准しているわけですが、https://treaties.un.org/Pages/ViewDetails.aspx?src=TREATY&mtdsg_no=IV-11&chapter=4&clang=_enによればアメリカは児童の権利に関する条約を批准・加入・承継していないため、

上述したWTOパネル2006年9月29日報告に従えば、「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」の解釈に際して児童の権利に関する条約をウィーン条約法条約31条3項(c)によって考慮することはできず、

ウィーン条約法条約31条1項の「its object and purpose」(他の正文省略。外務省訳では「その趣旨及び目的」)に関しては、「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」の前文中の

「Considering that, in order further to achieve the purposes of the Convention on the Rights of the Child and the implementation of its provisions, especially articles 1, 11, 21, 32, 33, 34, 35 and 36, it would be appropriate to extend the measures that States Parties should undertake in order to guarantee the protection of the child from the sale of children, child prostitution and child pornography」

(「sexual parts」「organes sexuels」「partes genitales」「половых органов」「身体的一部分」「للأعضاء الجنسية」の解釈には影響しなさそうなので他の正文省略。外務省訳では「児童の権利に関する条約の目的及び同条約の規定(特に、第一条、第十一条、第二十一条、第三十二条、第三十三条、第三十四条、第三十五条及び第三十六条の規定)の実施を更に達成することを目的として、児童の売買、児童買春及び児童ポルノからの児童の保護を保障するために締約国がとるべき措置を拡大することが適当であることを考慮し」)

という部分が条約の趣旨及び目的を表していると思われ、この趣旨及び目的からは、児童の「sexual parts」「organes sexuels」「partes genitales」「половых органов」「身体的一部分」「للأعضاء الجنسية」という各文言の通常の意味についてはそれぞれの文言についてそれぞれの文言上可能な限り広くみるのが妥当(制限的にみる必要が無い)だと思いますが、

各正文の「sexual parts」「organes sexuels」「partes genitales」「половых органов」「身体的一部分」「للأعضاء الجنسية」という文言それぞれについて上記のようにして通常の意味を探求したとき、各正文の各文言はいずれも生殖器(その範囲は別論)は含みそうですが少なくともフランス語正文の「organes sexuels」及びスペイン語正文の「partes genitales」については肛門・臀部・胸部など生殖には関係のない部位は含まれなさそうに見えるわけで、

ここでウィーン条約法条約31条に従って探求した用語の通常の意味が曖昧または不明確としてウィーン条約法条約32条がいうところの解釈の補足的な手段が利用できるなら、国連公式文書システムでSymbolのところに「E/CN.4/2000/75」と入力して検索する出てくる「E/CN.4/2000/75」というSymbolが付された文書の25段落を参照すると「sexual parts」(他の正文省略)は「genitalia」を意味するということになると思いますが、曖昧または不明確ではないとされる場合(中国語正文の「身体的一部分」は曖昧でも不明確でもないと言えばないですし)、

ある正文における通常の意味が別の正文における通常の意味より広い場合、条約の解釈としてはどうするのかというと、国際慣習法を反映したものとされているウィーン条約法条約33条4項のもとになったと考えられる常設国際司法裁判所1924年8月30日判決

「La Cour estime que, placée en présence de deux textes investis d'une autorité égale, mais dont l'un parait avoir une portée plus étendue que l'autre, elle a le devoir d'adopter l'interprétation restreinte qui peut se concilier avec les deux textes et qui, dans cette mesure, correspond sans doute à la commune intention des Parties.」(当裁判所は、等しい権威を与えられているが一方がもう一方より広い射程を有するように見える2つのテキストの前に当裁判所が置かれている場合、当裁判所は2つのテキストと両立することができ、かつ、その範囲までは疑いなく当事国の共通の意図と一致する狭い解釈を採用する義務を有する、と考える。)

と判示していることに照らせば、狭い解釈を採用することになり、

(他に狭い方を重視しているように見えるものとしてヨーロッパ人権裁判所1988年11月29日判決(59段落)、条約の趣旨及び目的も考慮した上で狭い方を取った事例としてヨーロッパ人権裁判所2015年10月15日判決(151段落)があります。)

これに従うと、2条(c)の「sexual parts」「organes sexuels」「partes genitales」「половых органов」「身体的一部分」「للأعضاء الجنسية」という部分は、生殖器(その範囲は別論)は含まれるものの肛門・臀部・胸部などは含まれないという解釈になります。

上記の2条(c)の解釈が妥当かということはさておき、等しく正文である複数の正文が存在する条約の内容(その解釈を含む)について言及する論文等において、その条約のすべての正文には言及せず正文のうちのいくつかについてしか言及がなければ、各正文の間で意味に違いがあったとしてもその論文等の読み手はそのことに気付くことができず、条約の解釈を誤る危険性があるわけで、

それが、6種すべての正文について言及がない「渡辺論文」及び「髙良論文」の「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)に関する部分が根本的にダメな理由です。

(4)6種すべての正文について記述がないとしても、せめていずれかの正文における2条(c)の全文が記述されていれば少しはマシである理由。

結論から書くと、2条(c)の外務省訳「「児童ポルノ」とは、現実の若しくは擬似のあからさまな性的な行為を行う児童のあらゆる表現(手段のいかんを問わない。)又は主として性的な目的のための児童の身体の性的な部位のあらゆる表現をいう。」では、

「現実の若しくは擬似の」という部分が、「行為」という部分を修飾しているのか、(「行う」の直後にある)「児童」という部分を修飾しているのか、1つ目または1つ目と2つ目の「表現」という部分を修飾しているのか、ということに関する情報が落ちてしまっていてわからなくなってしまっているわけですが、

どの正文の2条(c)を見ても、外務省訳では「現実の若しくは擬似の」となっている部分(各正文では「real or simulated」「réelles ou simulées」「reales o simuladas」「реальные или смоделированные」「真实或模拟的」「حقيقية أو بالمحاكاة」)は、「児童」もしくは「表現」となっている部分を修飾しているわけではないということが明白であり、どうみても「行為」となっている部分(各正文では「activities」「activités」「actividades」「действия」「活动」「ممارسة」)を修飾しているわけですが、まずはそれを説明します。

(ここから先は辞書を図書館で借りるなどして用意してから読んでください。)

①英語正文の2条(c)「Child pornography means any representation, by whatever means, of a child engaged in real or simulated explicit sexual activities or any representation of the sexual parts of a child for primarily sexual purposes.」

英語正文における2条(c)の全文を見れば、文の構造としては「Child pornography」が主語、「means」が動詞、残りが目的語で、

目的語の部分は後ろ側の接続詞「or」がそれより前の「any representation, by whatever means, of a child engaged in real or simulated explicit sexual activities」とそれより後ろの「any representation of the sexual parts of a child for primarily sexual purposes」を接続していて、

目的語の前半部分「any representation, by whatever means, of a child engaged in real or simulated explicit sexual activities」では、名詞「representation」を修飾している「of a child」の中にある名詞「child」をその後ろの形容詞句「engaged in real or simulated explicit sexual activities」が修飾していて、

形容詞句「engaged in real or simulated explicit sexual activities」の中の前置詞「in」の後ろにある「real or simulated explicit sexual activities」の部分では、「real or simulated explicit sexual」の部分が名詞「activities」を修飾しているということがわかります。

②フランス語正文の2条(c)「On entend par pornographie mettant en scène des enfants toute représentation, par quelque moyen que ce soit, d'un enfant s'adonnant à des activités sexuelles explicites, réelles ou simulées, ou toute représentation des organes sexuels d'un enfant, à des fins principalement sexuelles.」

(フランス語文法では、名詞には男性名詞と女性名詞があり、また、単数形と複数形があります。そして、名詞を修飾する形容詞や過去分詞は修飾される名詞の性数にあわせて形が変わり、また、名詞を修飾する形容詞や分詞は原則として修飾される名詞の後ろに置かれます。)

文の構造としては、不定代名詞「On」が主語、「entend」が動詞、「par pornographie mettant en scène des enfants」は前置詞「par」+名詞句「pornographie mettant en scène des enfants」である副詞句、残りが目的語で、

目的語の部分は後ろ側の接続詞「ou」がそれより前の「toute représentation, par quelque moyen que ce soit, d'un enfant s'adonnant à des activités sexuelles explicites, réelles ou simulées」とそれより後ろの「toute représentation des organes sexuels d'un enfant, à des fins principalement sexuelles」を接続していて、

目的語の前半部分「toute représentation, par quelque moyen que ce soit, d'un enfant s'adonnant à des activités sexuelles explicites, réelles ou simulées」では、名詞「représentation」を修飾している前置詞+不定冠詞男性単数形+男性名詞単数形「d'un enfant」の中にある「enfant」をその後ろの現在分詞から始まる句「s'adonnant à des activités sexuelles explicites, réelles ou simulées」が修飾していて、

現在分詞から始まる句「s'adonnant à des activités sexuelles explicites, réelles ou simulées」の中の前置詞「à」の後ろにある不定冠詞複数形+女性名詞複数形「des activités」の中の「activités」をその後ろの「sexuelles explicites, réelles ou simulées」が修飾しています。

(形容詞「sexuelles」「explicites」「réelles」及び過去分詞「simulées」は、いずれも女性複数形。)

現在分詞から始まる句「s'adonnant à des activités sexuelles explicites, réelles ou simulées」の中の「réelles」「simulées」などは文の構造だけ見ても「activités」以外の名詞を修飾しているという可能性は考えられないわけですが、

形容詞や過去分詞の性数の一致という面からみても、例えば目的語の前半部分「toute représentation, par quelque moyen que ce soit, d'un enfant s'adonnant à des activités sexuelles explicites, réelles ou simulées」には「activités」の他にも「représentation」「moyen」「enfant」という名詞があるわけですが、

形容詞女性複数形「réelles」や過去分詞女性複数形「simulées」が、女性名詞単数形「représentation」または男性名詞単数形「moyen」または男性名詞単数形「enfant」(「enfant」は男女同形ですがここのは不定冠詞が「un」なので男性名詞)を修飾しているという可能性は考えられません。

③スペイン語正文における2条(c)「Por pornografía infantil se entiende toda representación, por cualquier medio, de un niño dedicado a actividades sexuales explícitas, reales o simuladas, o toda representación de las partes genitales de un niño con fines primordialmente sexuales.」

(スペイン語文法については、男性名詞と女性名詞があることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/es/gmod/courses/c01/lesson02/step1/explanation/004.html、名詞に単数形と複数形があることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/es/gmod/courses/c01/lesson02/step2/explanation/005.html、形容詞は修飾される名詞の性数にあわせて形が変わることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/es/gmod/courses/c01/lesson05/step1/card/011.html、形容詞の原則後置についてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/es/gmod/courses/c01/lesson05/step2/card/012.html、過去分詞の性数一致についてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/es/gmod/contents/explanation/026.html、se受身文についてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/es/gmod/courses/c01/lesson13/step3/explanation/037.html、目的格人称代名詞が動詞の直前に置かれることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/es/gmod/courses/c01/lesson06/step2/explanation/015.htmlhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/es/gmod/courses/c01/lesson06/step3/explanation/016.html

文の構造としては、「Por pornografía infantil」が前置詞「por」+名詞句「pornografía infantil」である副詞句、再帰代名詞3人称単数「se」が目的語、「entiende」が動詞(3人称単数直説法現在)、残りが主語で、

主語の部分は後ろ側の接続詞「o」がそれより前の「toda representación, por cualquier medio, de un niño dedicado a actividades sexuales explícitas, reales o simuladas」とそれより後ろの「toda representación de las partes genitales de un niño con fines primordialmente sexuales」を接続していて、

主語の前半部分「toda representación, por cualquier medio, de un niño dedicado a actividades sexuales explícitas, reales o simuladas」では、名詞「representación」を修飾している前置詞+不定冠詞男性単数形+男性名詞単数形「de un niño」の中の「niño」を過去分詞から始まる句「dedicado a actividades sexuales explícitas, reales o simuladas」が修飾していて、

過去分詞から始まる句「dedicado a actividades sexuales explícitas, reales o simuladas」の中の前置詞「a」の後ろの女性名詞複数形「actividades」を「sexuales explícitas, reales o simuladas」の部分が修飾しています。

(形容詞「sexuales」は複数形(男女同形)、形容詞「explícitas」は女性複数形、形容詞「reales」は複数形(男女同形)、過去分詞「simuladas」は女性複数形。)

過去分詞から始まる句「dedicado a actividades sexuales explícitas, reales o simuladas」の中の「reales」「simuladas」などは文の構造だけ見ても「actividades」以外の名詞を修飾しているという可能性は考えられないわけですが、

形容詞や過去分詞の性数の一致という面からみても、例えば主語の前半部分「toda representación, por cualquier medio, de un niño dedicado a actividades sexuales explícitas, reales o simuladas」には「actividades」の他にも「representación」「medio」「niño」という名詞があるわけですが、

形容詞複数形「reales」や過去分詞女性複数形「simuladas」が、女性名詞単数形「representación」または男性名詞単数形「medio」または男性名詞単数形「niño」を修飾しているという可能性は考えられません。

④ロシア語正文における2条(c)「детская порнография означает любое изображение какими бы то ни было средствами ребенка, совершающего реальные или смоделированные откровенно сексуальные действия, или любое изображение половых органов ребенка главным образом в сексуальных целях.」

(ロシア語文法については、男性名詞と女性名詞と中性名詞があることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ru/gmod/contents/card/001.html、名詞に単数形と複数形があることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ru/gmod/contents/card/006.html、名詞の格変化についてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ru/gmod/contents/card/011.htmlhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ru/gmod/contents/card/016.htmlhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ru/gmod/contents/card/025.html、形容詞は修飾される名詞の性数格にあわせて形が変わることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ru/gmod/contents/card/035.html、形動詞は修飾される名詞の性数格にあわせて形が変わること及び能動形動詞現在についてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ru/gmod/contents/explanation/082.html、被動形動詞過去についてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ru/gmod/contents/explanation/085.html

文の構造としては、形容詞女性単数主格形+女性名詞単数主格「детская порнография」が主語、「означает」が動詞、残りが目的語で、

目的語の部分は後ろ側の接続詞「или」がそれより前の「любое изображение какими бы то ни было средствами ребенка, совершающего реальные или смоделированные откровенно сексуальные действия」とそれより後ろの 「любое изображение половых органов ребенка главным образом в сексуальных целях」を接続していて、

目的語の前半部分「любое изображение какими бы то ни было средствами ребенка, совершающего реальные или смоделированные откровенно сексуальные действия」では、名詞「изображение」を修飾している男性名詞単数生格「ребенка」を能動形動詞現在男性単数生格から始まる句「совершающего реальные или смоделированные откровенно сексуальные действия」が修飾していて、

能動形動詞現在男性単数生格から始まる句「совершающего реальные или смоделированные откровенно сексуальные действия」にある中性名詞複数対格「действия」を「реальные или смоделированные откровенно сексуальные」の部分が修飾しています。

(形容詞「реальные」は複数対格形(複数主格形も同形)、被動形動詞過去「смоделированные」も複数対格形(複数主格形も同形)、「откровенно」は副詞、形容詞「сексуальные」は複数対格形(複数主格形も同形)。)

能動形動詞現在男性単数生格から始まる句「совершающего реальные или смоделированные откровенно сексуальные действия」の中の「реальные」「смоделированные」などは文の構造だけ見ても「действия」以外の名詞を修飾しているという可能性は考えられないわけですが、

形容詞や形動詞の性数格の一致という面からみても、例えば目的語の前半部分「любое изображение какими бы то ни было средствами ребенка, совершающего реальные или смоделированные откровенно сексуальные действия」には「действия」の他にも「изображение」「средствами」「ребенка」という名詞があるわけですが、

形容詞複数対格形「реальные」や被動形動詞過去複数対格形「смоделированные」が、中性名詞単数対格「изображение」または中性名詞複数造格「средствами」または男性名詞単数生格「ребенка」を修飾しているという可能性は考えられません。

⑤中国語正文における2条(c)「儿童色情制品系指以任何方式表现儿童正在进行真实或模拟的直露的性活动或主要为取得性满足而以任何方式表现儿童身体的一部分的制品。」

(中国語の文法については、語順についてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/zh/gmod/courses/c01/lesson01/step1/card/001.html、副詞が動詞の前に置かれることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/zh/gmod/courses/c01/lesson01/step1/explanation/001.html、介詞+目的語が連用修飾語になり動詞の前に置かれることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/zh/gmod/courses/c01/lesson07/step1/card/029.htmlhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/zh/gmod/courses/c01/lesson07/step1/explanation/029.html、連体修飾語と修飾される名詞の語順についてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/zh/gmod/courses/c01/lesson02/step3/card/006.html、動詞やフレーズが連体修飾語になり得ることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/zh/gmod/courses/c01/lesson06/step2/card/026.html

語順に関する論文としてhttps://takushoku-u.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=65&item_no=1&page_id=13&block_id=21、兼語文に関する論文としてhttp://human.kanagawa-u.ac.jp/gakkai/publ/pdf/no192/19205.pdf

文の構造としては、「儿童色情制品」が主語、動詞にあたる部分が「系指」、残りが目的語で、

目的語の部分は一番後ろの「制品」をそれより前の「以任何方式表现儿童正在进行真实或模拟的直露的性活动或主要为取得性满足而以任何方式表现儿童身体的一部分的」が連体修飾していて、

連体修飾している部分は、後ろ側の接続詞「或」がそれより前の「以任何方式表现儿童正在进行真实或模拟的直露的性活动」とそれより後ろの「主要为取得性满足而以任何方式表现儿童身体的一部分」を接続し、最後に助詞「的」が付いていて、

連体修飾している部分の前半部分「以任何方式表现儿童正在进行真实或模拟的直露的性活动」は、介詞+形容詞+名詞「以任何方式」は動詞「表现」を連用修飾し、「表现儿童正在进行真实或模拟的直露的性活动」の部分は、「表现」が動詞1で「儿童」が目的語1兼主語2で(「正在」は動詞「进行」を連用修飾し)「进行」が動詞2である一種の兼語文なのか動詞「表现」が節「儿童正在进行真实或模拟的直露的性活动」を目的語としてとっているのか私にはわかりませんが、いずれにしても動詞「进行」は「真实或模拟的直露的性活动」の部分を目的語としてとっており、

「真实或模拟的直露的性活动」の部分は、「真实或模拟的」が名詞「直」(縦棒)か名詞「性」か名詞「活动」のいずれかを連体修飾しているわけですが、仮に「直」もしくは「性」を連体修飾しているとするとわけのわからない内容の文になりますので、「真实或模拟的」(及び副詞+動詞+助詞「直露的」と「性」)は「活动」を連体修飾していると見るのが自然です。

⑥アラビア語正文における2条(3)
「 يُقصد باستغلال الأطفال في المواد الإباحية تصوير أي طفل، بأي وسيلة كانت، يمارس ممارسة حقيقية أو بالمحاكاة أنشطة جنسية صريحة أو أي تصوير للأعضاء الجنسية للطفل لإشباع الرغبة الجنسية أساسا.」


(アラビア語文法については、男性名詞と女性名詞があることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ar/gmod/courses/c01/lesson02/step2/explanation/002.html、名詞に単数形・双数形・複数形があることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ar/gmod/courses/c01/lesson09/step1/card/034.htmlhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ar/gmod/courses/c01/lesson09/step2/explanation/035.html、名詞には主格・属格・対格があることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ar/gmod/courses/c01/lesson10/step1/explanation/036.html、形容詞は修飾される名詞と性数格定不定を一致させること及び人間以外の複数名詞は文法上は女性単数として扱われることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ar/gmod/courses/c01/lesson11/step1/explanation/045.html、形容詞節は先行詞と定不定を一致させることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ar/gmod/courses/c01/lesson11/step3/explanation/047.html、形容詞や形容詞節は修飾される名詞の後ろに置かれること及び先行詞が形容詞節中の動詞の動作主であるときは先行詞と動詞の性数を一致させることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ar/gmod/courses/c01/lesson11/step2/explanation/046.html、アラビア語の動詞には完了形と未完了形があること及び動詞未完了形には直説法・接続法・要求法があること並びに動詞は人称変化することについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ar/gmod/courses/c01/lesson13/step1/explanation/052.htmlhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ar/gmod/courses/c01/lesson14/step1/explanation/056.html、動詞のある文の基本語順は動詞→動作主であることについてhttp://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/ar/gmod/courses/c01/lesson17/step1/explanation/070.html

アラビア語はほとんどわからないのですが、おそらく文の構造としては、「يُقصد」が動詞(3人称男性単数未完了形。おそらく直説法)、主語は明示なし、「باستغلال الأطفال في المواد الإباحية」が前置詞から始まる副詞句、残りが目的語で、

目的語の部分は、後ろ側の接続詞「أو」がそれより前の
「تصوير أي طفل، بأي وسيلة كانت، يمارس ممارسة حقيقية أو بالمحاكاة أنشطة جنسية صريحة」とそれより後ろの
「أي تصوير للأعضاء الجنسية للطفل لإشباع الرغبة الجنسية أساسا」を接続していて、

目的語の前半部分「تصوير أي طفل، بأي وسيلة كانت، يمارس ممارسة حقيقية أو بالمحاكاة أنشطة جنسية صريحة」では、男性名詞単数属格不定形「طفل」を
形容詞節(関係節)「يمارس ممارسة حقيقية أو بالمحاكاة أنشطة جنسية صريحة」が修飾しています。

そして、形容詞節(関係節)の中の動詞3人称男性単数未完了形(おそらく直説法)「يمارس」(行う)の目的語である「ممارسة حقيقية أو بالمحاكاة أنشطة جنسية صريحة」の部分の構造は私にはよくわからないのですがおそらく前の「ممارسة حقيقية أو بالمحاكاة」と後ろの「أنشطة جنسية صريحة」が同格で、

前の部分「ممارسة حقيقية أو بالمحاكاة」では、女性名詞単数対格不定形「ممارسة」(行為)を、形容詞女性単数対格不定形「حقيقية」(現実の、本当の)と前置詞「ب」&定冠詞&女性名詞単数属格「بالمحاكاة」(真似による)が修飾しています。

(後ろの部分「أنشطة جنسية صريحة」では、男性名詞複数対格不定形「أنشطة」(行動。人間以外の複数名詞は文法上は女性単数扱い)を、形容詞女性単数対格不定形「جنسية」(性に関する、性的な)及び形容詞女性単数対格不定形「صريحة」(https://www.almaany.com/en/dict/ar-en/%D8%B5%D9%8E%D8%B1%D9%90%D9%8A%D8%AD/には「candid ; direct ; downright ; explicit ; express ; flat ; forthright ; frank ; open ; outspoken ; plain ; sincere ; straightforward ; unreserved」とあり「露骨な、あからさまな」)が修飾しています。)

形容詞節(関係節)「يمارس ممارسة حقيقية أو بالمحاكاة أنشطة جنسية صريحة」の中の形容詞「حقيقية」は文の構造だけ見ても「ممارسة」以外の名詞を修飾しているという可能性は考えられないわけですが、

名詞と形容詞の性数格定不定の一致という面からみても、形容詞女性単数対格不定形「حقيقية」が、
目的語の前半部分「تصوير أي طفل، بأي وسيلة كانت، يمارس ممارسة حقيقية أو بالمحاكاة أنشطة جنسية صريحة」にある男性名詞単数属格不定形「طفل」を修飾しているという可能性は考えられず、おそらく単数形である男性名詞「تصوير」を修飾しているという可能性も考えられません。

上記のように、どの正文の2条(c)を見ても、外務省訳では「現実の若しくは擬似の」となっている部分は、「児童」もしくは「表現」となっている部分を修飾しているわけではないということが明白であり、どうみても「行為」となっている部分を修飾しているわけですが、

論文において、どの正文における2条(c)の全文も記載せずに、「現実の若しくは擬似の」という部分は「行為」という部分を修飾しているという情報が落ちてしまっている外務省訳を利用するならば、せめてその落ちてしまっている情報を補う説明をすべきだと思うのですが、「渡辺論文」及び「髙良論文」にはそのような説明が無いというだけでも非常に問題なのに、そのうえさらに、

「渡辺論文」については、少なからぬ読み手が2条(c)の外務省訳の「擬似の」という部分は「表現」という部分を修飾しているのだろうと受け取る危険性のある記載が11頁本文23~26行目にあり、

(「擬似の」という部分に関する「渡辺論文」11頁本文23~26行目の言及は、23~24行目の「疑似の(simulated)」と26行目の「思わせる」の2ヵ所にのみカギ括弧が付けられていること、~と「思わせる」に比較的近い意味を持つ日本語は2条(c)の外務省訳の中には「擬似の」しかないこと、26行目で「思わせる」が表現という語の直前に置かれていることの3点から、読み手は2条(c)の外務省訳の中の「擬似の」は「表現」という部分を修飾しているのだろうと受け取る危険性があると思います。)

「髙良論文」については、少なからぬ読み手が2条(c)の外務省訳の「現実の若しくは擬似の」という部分は(「行う」の直後の)「児童」という部分を修飾しているのだろうと受け取る危険性が高い記載が315頁本文2~7行目にあり、

(2条(c)の外務省訳では「擬似」、「髙良論文」315頁本文7行目では「疑似」という文言を用いていますが、多くの読み手はそもそも異なる漢字が用いられていることに気付かないか、いずれかが誤記であると考えるか、「擬似」及び「疑似」という日本語は同じ意味なので異なる漢字が用いられていることに意味はない、と考えると思います。)

いずれも極めて問題だと思います。

なお、「渡辺論文」11頁本文23~26行目についてはどうにもならないと思いますが、「髙良論文」315頁本文2~7行目については、著者の解釈を記述しているというより客観的事実として記述しているように見えますし「髙良論文」中に2条(c)の「児童」という部分には「現実の児童」のみならず「疑似」の児童も含まれるというのは著者の解釈であるということを明示する記述もありませんが、上述のように「擬似」「疑似」の違いがあることから、2条(c)の「現実の若しくは擬似の」という部分は(「行う」の直後の)「児童」という部分を修飾しているという意味ではなく「児童」という部分には「現実の児童」のみならず「疑似」の児童も含まれるという著者の解釈を述べたものであると読む余地がまったく無いと言い切るにはごくわずかながら躊躇いを覚えなくもないですので、

「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)の「Child」「enfant」「niño」「ребенка」「儿童」「طفل」(外務省訳では「児童」)の解釈について、少しだけ書いておこうと思います。

(なお、そもそも「髙良論文」315頁本文7行目の「疑似」(の児童)とは何を意味するのか明確ではないのですが、日本では「サイバー犯罪条約」などと呼ばれている条約(英語正文フランス語正文外務省訳)の9条2項bに関する「髙良論文」314頁本文27行目~315頁本文1行目の「前者は児童に見える成人を扱った,いわゆる疑似児童ポルノであり」という記述と対照すれば、「髙良論文」315頁本文7行目の「疑似」(の児童)とは「児童に見える成人」という趣旨ではないかと思われます。)

詳しく説明しようとするとかなり長くなりますので骨子だけ書くと、「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)の「Child」「enfant」「niño」「ребенка」「儿童」「طفل」は、国連公式文書システムでSymbolのところに「E/CN.4/2000/75」と入力して検索する出てくる「E/CN.4/2000/75」というSymbolが付された文書の24段落やそれについて他国が特に異なる意見を述べていないという点から条約採択時の意図は児童の権利に関する条約(各正文)で用いられている定義におけるものとして理解されていたと思われ、この点から条約採択時の意図が用語に発展可能な意味または意図を与えることであったとは言えず、したがって「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)の「Child」「enfant」「niño」「ребенка」「儿童」「طفل」の通常の意味はその後の発展を考慮した現在のものではなく条約採択時のものであるということを前提として、

ウィーン条約法条約31条から33条までに従って解釈すると、「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)の「Child」「enfant」「niño」「ребенка」「儿童」「طفل」は児童の権利に関する条約1条が定義するものと同一の意味と解釈するのが妥当と思われ、

児童の権利に関する条約1条における「Child」「enfant」「niño」「ребенком」「儿童」「طفل」の定義は年齢以外の要素は一切考慮していないため外見がどれだけ幼く見えようとも18歳またはその者に適用される法律(立法機関による制定法)の下での法的な成人年齢のいずれか低い方に達した者が同条が定義するところの「Child」「enfant」「niño」「ребенком」「儿童」「طفل」に該当する余地はないと解釈するのが妥当であり、また、児童の権利に関する条約1条を解釈する際に文脈として児童の権利に関する条約6条1項を考慮すれば、児童の権利に関する条約1条が定義するところの「Child」「enfant」「niño」「ребенком」「儿童」「طفل」は生命を有する人間に限られる(生命を有しない者は含まれない)と解釈するのが妥当ということになると思いますが、これはまた別の機会に書こうと思います。

(ロシア語の「ребенка」は単数生格、「ребенком」は単数造格。
「児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書」2条(c)のアラビア語正文の「طفل」は単数属格、「للطفل」は所有所属を示す前置詞「ل」+定冠詞+単数属格。児童の権利に関する条約1条のアラビア語正文の「الطفل」は定冠詞+単数主格。)

なお、児童の権利に関する条約1条について言及する「渡辺論文」1頁脚注2及び4頁本文19~20行目は、児童の権利に関する条約1条のうちの例外規定部分(英語正文なら「unless under the law applicable to the child, majority is attained earlier」、中国語正文なら「除非对其适用之法律规定成年年龄低于18岁」。他の正文省略)に言及がない点で少なくとも不正確です。

論文批判その2の2またはその3に続く(予定)。

イングレス、フジテレビにて10月放送決定→放送局決定→放送日時決定。

イングレス
http://ingress-anime.com/

フジテレビ:10月17日より毎週(水)深夜24:55~
関西テレビ:10月23日より毎週(火)深夜25:55~
東海テレビ:10月20日より毎週(土)深夜25:55~
テレビ西日本:10月17日より毎週(水)深夜25:55~
北海道文化放送:10月17日より毎週(水)深夜24:55~
BSフジ:10月24日より毎週(水)深夜24:00~

+Ultra枠。

幼女戦記、TVアニメ制作進行中→放送局決定→BS11で再放送→BS11等で再々放送等。

幼女戦記
http://youjo-senki.jp/tv/

MX:2017年1月6日より毎週(金)深夜25:05~
サンテレビ:2017年1月8日より毎週(日)深夜25:00~
KBS:2017年1月8日より毎週(日)23:30~
テレビ愛知:2017年1月8日より毎週(日)深夜26:05~
BS11:2017年1月9日より毎週(月)深夜24:30~
AT-X:2017年1月6日より毎週(金)22:00、(日)深夜25:00、(月)14:00、(木)6:00~

再放送

BS11:1月1日より毎週(月)深夜24:30~

再々放送等

MX:10月9日より毎週(火)深夜24:30~
MBS:10月9日より毎週(火)深夜27:00~
BS11:10月10日より毎週(水)深夜24:00~

宇宙戦艦ティラミスⅡ(2期)、10月より放送決定→放送局決定→放送局追加。

宇宙戦艦ティラミスⅡ(2期)
http://tiramisu-anime.com/

MX:10月1日より毎週(月)深夜25:00~
サンテレビ:10月1日より毎週(月)深夜26:00~
岐阜放送:2019年1月4日(金)19:20~
BS11:10月1日より毎週(月)深夜26:30~
AT-X:10月3日より毎週(水)23:30、(金)15:30、(火)7:30~
スターキャット:10月8日より毎週(月)22:30、(土)深夜26:30~
Jテレ:10月9日より毎週(火)22:45~
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Author:stuvw

民放4局以下地域在住。
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